3人以上の子どもがいる多子世帯について、
大学授業料などの支援を令和7年度から拡充する方向で政府は指針を固めました。
また、大きなポイントとして所得制限は設けないとのことです。
「多子世帯への無償化措置を講じる」といった表現で「こども未来戦略」に盛り込む見通しです。
(参照元はこちら)
多子世帯にとって、大学の学費無償化は待ちに待った政策ではないでしょうか。
これにより、多くの家庭が経済的理由をもとに子どもの将来の選択肢を狭めることなく、
希望溢れる未来に光を当てることができるでしょう。
一方で、無償化には懸念点や課題解決が必要な側面も存在します。
今回は、多子世帯の大学学費無償化における良い点と懸念点を探ります。
良い点
家計へのプラス効果
当たり前ですが大学学費の無償化は、多子世帯にとって経済的なプラス効果ももたらします。
今までは大学の学費を貯めるために、それまでの期間で学費用に貯金をする必要がありました。
場合によっては、買いたい服や習い事を我慢することもありましたが、
そこが軽減されることで、子どもたちがやりたいことをできる環境に近づけることができます。
それにより才能や興味の発見につながる可能性があがります。
子供たちの進学意欲向上
大学の学費が無償となることで、多子世帯の子供たちにとって進学がより身近なものとなります。
「うちは貧乏だから大学は難しい、進学せず働こう」という考えの子どもが減る確率が高いです。
経済的な負担が軽減されることで、高い志望校への進学や専門的な分野への挑戦への意欲が
高まるでしょう。
少子化対策につながる
政府が一番目指している部分のひとつでもあります。
賛否両論の意見はありますが、子どもを何人かほしいといった希望を持ちながら
経済的な負担を理由に諦めた家庭が一定数あるのも事実です。
多子世帯にとって経済的なプラス効果をもたらすだけでなく、少子化対策に一役買うでしょう。
経済的な負担が軽減され、家庭が将来にわたって子どもを育てやすくなる可能性があがります。
懸念点
財政的な課題(増税リスクの向上)
大学学費の無償化には莫大な費用がかかります。そのため、国の財政への負担が懸念されます。
無償化の実現に伴い、他の予算削減や税金の引き上げなどが必要となり、
社会全体のバランスが崩れる可能性があります。
多子世帯には歓迎の声が多いかもしれませんが、代わりに社会保障の予算が削られることになれば
子どもを持たない世帯にとっては負担が増える可能性があります。
大学の教育レベルの水準低下
無償化は大学側への経営的な支援にもなります。
これまで生徒が集まらなかった大学は経営難に陥ることもありましたが、
無償化によって経済難を逃れることにもつながります。
本来は大学の品質維持と向上という大学側の努力によって
生徒を集め、経営を行っておりましたが、
無償化によって教育レベルの水準が落ちる可能性があります。
競争の激化による精神的負担の増大
大学学費無償化により、進学への道が開かれる一方で
入学競争が激化する可能性があります。
適度は競争は子どもにとってプラスの影響が多いと思いますが
過度な競争は、子どもや親の精神的な負担も増大する恐れがあります。
まとめ
多子世帯の大学学費無償化は、子どもたちの未来への道を広げる素晴らしい面もありますが、
同時に異なる側面でリスクや懸念点も生まれてきます。
子どもに明るい未来を歩いてほしいと願うのであれば、
パパママとして、さまざまな側面を理解したうえで将来を一緒に考えていくべきでしょう。
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